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KIBOTCHA スマートエコビレッジ DAO

人と自然が共生し、災害にも備えられる世界初のスマートエコビレッジを宮城県東松島市で開拓中。平常時は自然を楽しみながら防災や生きる力を学べる場所として、食・エネルギー・水・住居を自給できる豊かな暮らしを体験できる。そして有事には、1万人を受け入れる避難所になるクニヅクリを行っています。

私たちのKIBOTCHAがあるのは宮城県東松島市野蒜。2011年3月11日、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた街にあります。野蒜地区は、震災前まで漁業と農業が息づく穏やかな集落でした。しかし津波はその暮らしを一瞬で奪い、142年の歴史を持つ野蒜小学校も並行を余儀なくされたのでした。 「元通りに戻す復興ではなく、より良い未来をここからつくる」という思いのもと、廃校となったその校舎を再生し、防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」として2018年に開業しました。名前には「希望(KIBO)」「防災」「未来(Future)」への思いが込められています。 代表の三井紀代子は、航空自衛隊退官後に23歳で起業したのち、東日本大震災の復興支援をきっかけにKIBOTCHAを創業し、この地に根を張ってきました。そして2024年1月1日。能登半島地震が発生するとすぐに現地に入り、支援活動を開始。そこで東日本大震災から13年が経っても変わらない「避難所の景色」を目の当たりにします。冷たい体育館の床、段ボールの仕切り、食べるものも過ごし方も選べない日々。 三井は「能登半島地震の支援に入り、冷たい体育館の上で寝なきゃならない避難生活を見て、東日本大震災を経験したのになぜ避難のあり方が変わっていないのかと、強い違和感を抱きました。そんな状態では未来に希望なんて持てない。最大1万人規模の人々が、安心安全が担保された状態で尊厳を保てる『自走した拠点』が必要だと痛感したんです」と話します。 この確信が、スマートエコビレッジ構想を本気で動かす原動力になりました。

「スマートエコビレッジ」とは、食・エネルギー・水・住居・医療・通信など、人が生きるために必要な要素を地域の力で自給できる村のことです。でもKIBOTCHAが目指すのは、単なる「自給自足の場所」ではありません。災害時だけに機能する特別な避難所ではなく、平時から人が集い、食べ、学び、働く場所が、有事にもそのまま人を受け止める。日常と非日常を分けない「フェーズフリー」なムラヅクリです。 「何かが起きたら誰かが助けてくれる」という依存から脱却し、「暮らしを自分たちの手に取り戻す」こと。その先に、どんな災害が来ても人が尊厳を保って生きていける社会があると私たちは信じています。 KIBOTCHAにおける「スマート」とは、単に高度な技術や自動化を指しません。「ちゃんと経済も回して」「自給率を高め」「人が疲弊しない状態」を、新しいテクノロジーと昔ながらの知恵を組み合わせて実現すること。テクノロジーは、あくまで人と人の泥臭い関係性を少しだけ動かしやすくするための道具です。 KIBOTCHAスマートエコビレッジは2024年4月7日を皮切りに、東松島という絶望を経験した土地で、多くの人たちとDAOを形成し、一つひとつ実績と経験を積み上げてきました。被災した校舎という場所は、過去を記憶するためだけにあるのではありません。「次の暮らし」を自分たちの手で再定義し、立ち上げていくための、想像力を育む場所です。ここで生まれたモデルが、やがて全国へ、世界へと広がっていく。東松島はその、最初の一歩だと考えています。

暮らしをつくる一つひとつの要素を見直し、編み合わせることで、地球と人が共に生き続ける新しいコミュニティが生まれます。KIBOTCHAが掲げる12の要素は、未来を共創するための道しるべです。 ① 食 XCU、アクアポニックス、ソルガム農園、室内ハーブ、キノコ栽培 ② エネルギー 木質バイオマス発電、太陽光発電、間伐材・ペレット燃料化 ③ 水 防災井戸、大気中の水蒸気、自然洗剤、バイオトイレ ④ 住居 インスタントハウスの建材ストック ⑤ 移動 バイオマス発電、EV車 ⑥ 人 研修・教育 ⑦ 医療 マッサージ施術、小さな総合病院、健康診断、医療従事者との連携 ⑧ 運営 DAO、KIBOTCHAポイント、住民証ホルダー ⑨ 通信 衛星インターネット ⑩ 外部リソース 合同会社型DAOの設立促進、発信、口コミ ⑪ イベント アートディレクション、イベント・フェス、雰囲気クリエイト ⑫ 未利用資源活用 廃棄竹、フードロス、排水、廃バッテリー、廃建材 これらの要素を一つひとつ実装していくために、KIBOTCHAではDAO(分散型自律組織)という仕組みで村の運営を行っています。特定の管理者に権限を集中させず、住民証ホルダー全員が意思決定に参加できる、共助・共創のかたちを採用しています。

KIBOTCHAスマートエコビレッジには、お金だけに頼らない独自の経済圏があります。それが「KIBOTCHAポイント(KBT)」です。 仕組みの根っこにあるのは、シンプルな問いです。「地域には、市場経済の中では価値がつきにくいけれど、誰かの助けになるものがたくさんある。それをどう見えるようにして、循環させるか」。 ある街の方が持っていた古いかき氷機。百貨店のイベントで活用させてもらう代わりに、お礼としてKBTポイントをお渡ししました。するとその方はそのポイントを使って予約の入っていない、世間的に価値がないとされる空室に泊まりに来てくれた。お金を介さずとも「ありがとう」の気持ちが地域を巡っていく——これが私たちの理想とする姿です。 【KBTポイントの仕組み】 住民証NFTを持つことでコミュニティに参加でき、12の要素に関わる貢献活動を行うとポイントが付与されます。農作業、イベント運営、専門スキルの提供——どんな形の貢献も、ムラの中で価値に変わります。得られたポイントは世間的に財物とみなされないもの、つまり世間では価値がないとされているものを「サンクスポイント」と交換できる仕組みです。

私たちが目指しているのは、東松島「だけ」にすごい施設をつくることではありません。このもでるを全国に広げ、多くの人の「いざとなれば生きていける場所」をつくることを目標としています。 食も、エネルギーも、水も、住まいも、暮らしを支えるものを少しずつ自分たちの手に取り戻していく。その積み重ねが、どんな災害が来ても人が尊厳を保って生きていける社会をつくると信じています。 あなたの参加が、KIBOTCHAをそしてこの国の未来を変えていきます。東松島の廃校から始まったこのプロジェクトにぜひご参加ください。一人でも多くの仲間と、一緒に!みなさんのご参加をお待ちしています!

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